宙ぶらりんの思い

ツユクサ
<Let me Sing ! >
このコンサートシリーズの再開まで、あと数日。
ライブに出かけるような感覚で、
気楽に楽しんで頂けるようなコンサートにしたいと思っている。
そして、クラシックの曲だけでなく、
素敵だなと思った曲に挑戦して行きたいと思っている。
今回は、オープニングから4曲は
女性ポップスシンガーの曲をカヴァー。
大貫妙子さんの「美しき人よ」からはじまり、
ユーミンの「花紀行」
一青窈さんの「ハナミズキ」
そして、椎名林檎さんの「カーネーション」
この4曲の構成には、私の中でフィクションのドラマが隠れている。
核をなしているのは「カーネーション」
この曲を聴いたとき、
卵の殻のようなものの中で膝を抱えて震えている女の子を感じた。
今、気づいたけれど、それは、卵の殻ではなく
自分の流した涙の滴。。。
音楽に関わる仕事をしていると
デリケートな心を持った人と沢山出会う。
ピュアすぎる心が、
いつも何かを消化出来ずに
震える体の中で出口を探している。
芸術は、夢や希望から生まれるよりも
そんな宙ぶらりんの思いから生まれる事の方が
断然多い気がしてならない。
そんな宙ぶらりんの思いを抱えた
デリケートな心を持つ人たちへ捧げたい。。。
それぞれの曲からイメージを膨らませて
出来上がったドラマは、こんな事。
涙の滴の中で膝を抱えている女の子は、
とても優しい父と母から
この世に生を受けた。
父は風薫る町で、美しい人と出会い
恋に落ちた。。。
二人は結ばれ、
穏やかな幸せに満ちた暮らしが始まった。
やがて、可愛らしい女の子が生まれた。
けれど、父はある事故で天に召されてしまう。。
母は、受け止める事が出来ず、
見知らぬ町をさまよう。。。
風は空から花びらを散らす。。。
拾い集める人もいないのに。。
母を支えたのは、無邪気な女の子の姿。
空を押し上げるように
小さな手を空へのばす。。。
父は天からずっと見守る
自分の存在など
知らなくてもいい。。
君と大切な人が百年つづくようにと願っているよと。。。
愛情に包まれた小さな命。。。
けれども、
真っ白な心を持つ彼女は、
宙ぶらりんの思いを抱えて
自分の涙の滴の中で
小さく震えている。。。

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