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小さな手

ねえ、おじいちゃま
私の手はどうしてこんなに小さいの?
ははは。
それはね。ほうらごらん。
寒さでかじかんだお前の手を
じいちゃんが温めやすくするためさ。
それじゃあ、教えて、おじいちゃま。
私の背はどうして小さいままなの?
それはきっと
子猫や子犬のお喋りを
聞き逃さないようにするためじゃぁないかな?
雨の日は、とっても悲しい気持ちになるの。
いったいそれは、どうしてなの?
それはね、きっと
雨上がりに出会うカタツムリが
お前の笑顔を独り占めにしたいからじゃよ。
良くお聞き。
神様はいつもお空の上から見ておられる。
この子に何をしてもらいたいかを。
この世に生きる全てのものに
「役割」を与えていなさるんだ。
お前が小さくて軽いのは、
お前が望むところ、どこへだって、飛んで行けるようにかもしれないよ。
夜を告げるフクロウの声が聞こえてきたよ。
お話の続きはまた明日だ。
さあ、ゆっくりおやすみ。
夢の国の住人が、お前がやってくるのを
いまかいまかと待ちわびているよ。

別れ

離れているからこそ
育まれる愛もある。
本当に辛いのは、
永遠のお別れ。
それでもあなたは、気丈に、勇敢に生きて、
旅立っていった人たちの
無念の思いを受け止めて。
でも・・・
頑張りすぎないで。
彼らが何より望んでいるのは、
あなたの笑顔なのだと思うから。
きっとそうなのだと思うから。

コンプレックスと使命

昨日、中学2年生の女の子が体験レッスンに来ました。
とってもお茶目でキュートな女の子で、
直ぐにファンになってしまいました。
彼女は、既にいくつかの大きな舞台を経験していて、
上手に歌う子でした。
でも、かわいらしい外見とはちょっとギャップのある
ハスキーヴォイスで、
それは、彼女の中では大きなコンプレックスとなっているとのことでした。
違うジャンルの歌手であれば、
文字通り「喉から手が出る」位、憧れるハスキーヴォイス。
でも普通、同年代のジュニアミュージカルで活躍する子たちの殆どは、
明るく、張りのある、かわいらしい地声で
それは、溌剌とした演技に相応しく、
彼女にしてみれば、どれ程、
「隣の芝生」が輝いて見えたことか。
小さな胸を痛めてきたんだろうな。。。と想像しました。
だからこそ彼女は、私には、とっても魅力的に映りました。
彼女の声は、どうやら先天的な声帯の奇形によるところらしいのです。
かといって、それは大きな問題や体に害があるようなものではなく、
お医者様も
「これは、個性として、上手に付き合っていくことですよ」
というアドヴァイスがあったそうです。
将来、ミュージカル女優を目指して、
これから声楽を本格的に勉強したいということで、
私は、彼女との出会いに運命を感じました。
私も昔・・・自分の声にコンプレックスを感じていました。
息がシャーシャーと混じる艶のない声で、
今でもそうですが、簡単に高音が出ない。
技術もないのに、疲れた喉に鞭打って歌ったことによって、
何度か声帯に結節が出来、音声障害状態に陥ったこともあります。
そんな経験とコンプレックスが
私を発声法探求への道へ導いてくれました。
今では、納得のいく体の使い方が出来ているときの自分の声は
凄く好きです。
そして、とても愛おしい。
もっともっと、声を育てていきたいと思っています。
そして、いつしか、私には、
声に関してコンプレックスや悩みを抱えている人を
救い出すことが出来るのではないかと思えるようになってきました。
いえ、それが私の使命なのではないかと
おこがましいけれども思うようになってきました。
昨日、レッスンをしてみて、
これは、体を使った発声テクニックを身に着けていくことで、
ほぼ改善されるであろう手ごたえを感じました。
今、彼女が憧れているような声とは違うと思うけれども、
彼女の本当の声は、温かく柔らかで、深みのある
私も大好きな種類の声。
コンプレックスが魅力に変わるまで、
そして、自分にとって、何より愛おしい部分になるまで、
みっちりお付き合いをしたいと思います。
また一人。私のもとに天使が舞い降りてきました!!

早朝散歩

朝日の蘭丸
雨の日の翌日、
お天気が良いと目覚ましくんの起床時間が早まり、
も~~~私が起きるまで、
パンチ&カリカリ&カミカミを繰り返してきます。
疲れてるのに~~~!!
そういう日は、仕返しをしてやる!って気持ちで、
無理やり起きて、
ご飯より前に散歩に連れて出ます。
彼にしてみれば、「散歩より飯」な訳で、、、、
無理に起こせば、ご飯がお預けってことを学習させようって狙いなのです。
が、しかし本当は彼に感謝しなければいけません。
早朝散歩はやはり気持ちの良いものです。
途中、八幡さまへ寄って、
「明日の引っ越しが無事に済みますように」
とお願いしたりして、ドッグランへ。
この時間にしかお会いできないお友達がいたりして、
人見知りの私も蘭丸がいると少しはお喋りできたりします。
朝日を浴びながら歩いていると
色々とイメージが湧いてくることがあります。
今日は、8月に予定しているスタジオの定期公演の構成について、
随分と具体的なイメージが湧いてきました。
実は今回、出演できなくなってしまった生徒が多く、
ちょっと凹んでいました。
でもそれはそれぞれ、
舞台出演が決まったり、進学受験があったり、
彼女たちの成長過程で大切な事なので、
私は、そちらを優先することに全く異存はないのです。
日々の発声トレーニングや技術を磨くことはもちろん大切なのですが、
何より大切なのは、「人間磨き?」なのだと思うのです。
様々なことを体験、経験する中で、感じたり、選んだり、行動を起こしたり、
生き様が全て、歌の栄養分となっていきます。
だから私は、彼女たちの「今回は出演できない」を応援します。
こちらの公演の出演者が少なくなること自体は残念なのですが、
発想の転換をすれば、少ない人数だからこそできることがある筈です。
イメージが膨らみ、それぞれの子がステージに立っている姿を想像すると
ワクワクしてきます。
ま、これをお客様に何かが届くようなものに仕上げていくという稽古は、
すっごく大変なのですけれどもね!
おっと~。まずい。もうこんな時間。
明日の引っ越しに向けて荷造り、まだぜ~んぜん終わってませんでしたぁあああ。
現実は厳し~~!!
頑張れ自分。

天まで届け

天まで届け
GW明けにお引越しです。
そんな訳で、GW突入と同時に荷造り開始!!
・・・で、張り切りすぎてごらんの通り、あともうひと箱積んだら
天井に届いてしまいそう段ボールの山となりました。
・・・で、中だるみの本日。
朝から元美容師の大ちゃんから電話。
元って・・・彼はついに2月に修行のために寄宿舎へ入ってしまいました。
美容師を辞め、マッサージ師になるために。
ただの転職ではないですよ。
彼は、視野がだんだん狭くなるという、先天性の網膜色素変性症という病気で、
今の医学では、治療が難しく、
進行とともに生きていかなければならないそうなのです。
しかし、彼は、病気を自分の性格の一つと考え、
自分で自分を「真っ赤エロじじい」とか言って、
頭から足の先まで赤い物を身に纏い、
下ネタばかりをアートに結び付けて、
何だかんだと薀蓄を言っている変なおじさんです。
でも、いざ鋏を握れば、人には真似出来ないカットをする人だし、
絵を描いても驚くくらいアーティスティック!
写真を撮らせても被写体の内側に光を当てたような
なんとも雰囲気のあるいい写真を撮る。
外見も、話をしても、本当に訳の分からない人物だけれど、
私はもうかれこれ4半世紀、彼と友人です。
彼の周りには、不思議な感性を持った人が集まる。
今日の電話は、ロックンローラー歯医者さんが、
私のヴォイストレーニングを体験したいとのこと。
以前から面識のある方で、
私のコンサートにも来て下さり、
素敵な奥様とかわいい二人のお子さんのパパ。
とても良識的でシャイな感じの社会人。
失礼ながら・・・何故、大ちゃんとお友達?
「LIVEでは激変すんだぞ~!!」と大ちゃん。
ま、確かに青いテカテカのシャツは、
歯医者さんと言われると違和感があったけれど。
直ぐに、ロックンローラー歯医者さんからもお電話が入り、
う~~ん、やっぱり良識ある受け答えで、
大ちゃんと話すのとは訳が違う。話が早い。
7月にLIVEをなさるそうで、
「この機会に基礎を勉強してみたい!!」と凄い意気込み。
「是非やりましょうよ~~!!」と私。
引っ越しをして、また新たな気持ちでお仕事をスタートする意欲が漲ってきました!
人の可能性は無限大。
やろう!!って思った時が出発点で構わない。
天高く理想を掲げて、
それに向かって、一歩一歩前進あるのみ。
私の思い、天まで届け!!
今日はまだ、段ボール一個も詰めてましぇえええん。。まいっか。

「春」はなに?

生徒とレッスンをしていると、
自分でも何だかよくわからない言葉が、
気が付くと口から出ている。
どんなに優秀な子でも
いや優秀だからこそなのか・・・
時に残念な演奏をする。
上手に歌うからこそなのか・・・
心が全く見えない。
思わず・・・
「春」はなに?
そう口走っていた。。。
彼女はきょとんとして、
「え?春ですか・・・?」
彼女が歌っていたのは、「春」を待ちわびる歌だった。
「春」はきっと・・・「いとしい人」
それは遠き日の思い出を呼び起こす季節。
いえ、正解などない。
ただ、「春」はただの「春」ではないはずなのだ。
でなければ、この曲はこの世に生を受けなかったはず。
歌手としての使命を認識できたとき、
彼女はハタと何かに気付いたようだった。。。
「自分は何をしていたんだろう・・・?」
そう言葉に出した訳ではなかったけれど、
私には、心の中の声が聞こえたような気がした。
ほんの2日間ほどで、
彼女は「気付き」をちゃんと自分の「思い」に昇華させていた。
「桜の樹の下ではいくつもの魂が眠っている」と・・・
昔、何かの本で読んだことがある。
春になって、満開の桜を見るといつも、
切ない気持ちが込み上げてくる。
「伝えたいことは何ですか?」
「言い残したことは何ですか?」

目覚ましくん

すっかり春になったんですね~~。
日に日に目覚ましくんの起床時間が早くなってます。
6時ちょっと前にお目覚め。
「朝だ~起きろぉ!」と軽くワンパンチ!
「まだ早いから、おねんねしなちゃい!」と
また布団に潜り込ませ・・・これを何回か繰り返し、
6時半になると
「もう我慢できにゃい!飯くれ!飯!」
と、何度もパンチ!カリカリ!
人の顔睨んでます。
このかわいい目覚ましくんがいないと私は起きることができません。。。
この数か月、なんだかとても忙しくて、
こういう時間の幸福を忘れそうになっていました。
4月1日のチャリティーコンサートは本当に充実した
忘れられない思い出の一つになりました。
出演者全員がそれぞれにキラキラしていて、
お客様が温かい拍手で包んで下さり、
沢山の義援金が集まりました。
本当にありがとうございました。
4月11日、NPO法人ポップ・ライフ・ジャパンを通じて
日本赤十字社に寄付いたしました。
http://www.poplifejapan.com/
私たちにできることは、間接的なことでしかないのかもしれません。
ただ・・・
「強い心と優しい心」を持って
日々を暮らしていけるようになりたいなと今は思っています。
人の心というのは、
何によって育てられ、
何によって壊されてしまうのでしょう。
血の通っていないような言葉を聞くとき、
非常に悲しい気持ちになります。
でも、きっとそこには何か原因があるはず。
氷の棘が刺さってしまったのかもしれない。
温かい心、
熱い心が・・・
溶かしてくれるのかもしれない。
忘れてはいけない事は、
失ってはいけないものは
なに?