MENTOR

私 松岡理枝が歌手でありながら、なぜヴォイストレーナーを行っているのかをお話します。

私は自分が歌手であると共に、歌手を含めて声を使ってメッセージを届けたい人にとって、「良きメンター」であることを大切に考えています。

メンターというのは、人生や仕事において、長期的な視点から関わりを持つ、助言者・指導者という意味であり、ギリシャ神話を語源に持ちます。
そして、学校の先生や上司のように、あなたの意思に関わらず決められてしまうのではなく、あなたの意思で選ぶものです。

また、メンターは、できるだけ指示・命令をするのではなく、対話の中から示唆をして、あなた自身の気づきや自発性・自律性から課題解決することを第一にします。

 

今、声を通じて、聞き手にメッセージを届けたい方やそうした事に関わる悩みをお持ちの方

具体的には、

  • 声楽・合唱・ミュージカル・ロック・ポップス・アニソンなどの歌手
  • 舞台などで演技をしながらセリフを発する俳優
  • ストーリーテリングまたはナレーションのお仕事の方
  • 多くの方の前でプレゼンテーションを行うお仕事の方

こうした聞き手の心を動かすことが必要である方々に、メンターというスタンスで、ヴォイストレーニングをさせて頂いています。

 

では、「聞き手の心を動かす」ことは、なぜ必要なのでしょうか?

 

実は、人間の脳は生物学的にみて、感情・信頼・意思決定を司る場所と、言葉や数値の理解を司る場所は違うと言われています。

ですので、歌い手・話し手は声・言葉を発していますが、歌声やセリフを素晴らしいと心から感じ、

「いつまでも聞いていたい。また聞いてみたい。」

スピーカーの話に共感・信頼をして、「そのスピーチにあるように自分も行動をしたい。」

と判断するのは、言葉では届かないところにあります。

 

ですから、表面的な違いにとらわれるのではなく、聞き手が自発的に耳を傾けて、「聞きたい・行動したい」と思われるような、「聞き手の心を動かす」ための発声方法や準備をしていくことが必要です。

 

但し、そのためには、内部から身体を使い、自然な響きのある声が、とても大切になります。

そうでなければ、逆に伝わらない・楽しめない・苦痛であるということになりかねません。

 

以上の思いから、私 松岡理枝は、

 声を使ってメッセージを届けたい人、

「聞き手の心を動かす」ことが必要な人にとって、「良きメンター」でありたいと考えて、   毎日取り組んでおります。

 

「聞き手の心を動かす」ために、「内部から身体を使い、自然な響きのある声にはどんなレッスンが必要なのか、ついて「VOICE」をお読みいただけますでしょうか。